第10回 マルキューゴールデンカップ チヌ IN 九州 決勝大会
Text by Klaris
まさかまさかの二年連続抽選を引き当てた私ことクラリスは、台風並みの低気圧吹き荒れる鶴見一帯に向かった。前夜祭当日に開催予定だった『第9回OCT杯グレ釣り選手権』も悪天候により延期されこの大会も開催が危ぶまれたが、最悪中止の可能性を睨みながら懇親会が始まった。

挨拶が大嫌いなクラリス
名釣会佐賀支部の濱口さん
G杯チヌ経験者グレ次郎

私にとって大会よりも緊張する抽選会は2回目ということもあってか意外と楽に通過してしまった。

竿の折り方で熱弁をふるう橋本さん
タシケン、憧れの妹塚さんと
永嶋さん、持参の酒を振る舞う

私の対戦相手はなんと『ダンゴ三銃士』で一躍有名になった妹塚軍団の木山鐘吉さん。木山さんは過去にこの大会で優勝しているし、マルキューとがまかつのテスター・・。クジ運の良い私のゼッケンは6番、「もうどうにでもなれ!」である。濱口さんは10番、グレ次郎は12番、つまりいきなりつぶし合いになってしまった。ちなみに11番は『めじな塾』の白橋勉さん、白橋さんも過去優勝経験者である。

試合前の駆け引きが始まった
ノリノリ風である
部屋に帰っても駆け引きが続く

途中、永嶋さんが我々に明日の釣りについて気さくにアドバイスしてくれだした。永嶋さんといえば、平戸宮ノ浦で右に出る者は居ないといわれる大名人だ。明日の私の審判なのにこんなに詳しくアドバイスしていいのだろうかというほど具体的な内容。しかし、明日の私の対戦相手は木山さん。木山さんと言えば『妹塚軍団』・・・、考えすぎだろうか?一応、考えすぎということにしておこう。

雪ではなく雨粒が吹き荒れるR1
ゼッケン5、木山選手も釣れない・・
R2、見た目に一番釣れそうなポイント

大会当日も雨風ともに治まる気配がなかった。出船時間を1時間遅らせ、第1試合を1時間×3Rから50分×3Rに変更して試合は開始された。ステージは『結木』とかいう名前だったような気がする。足元は根が伸びていて沈み瀬もあって釣りずらく、タナも殆ど2〜3ヒロで根掛かりする。その上、とにかく状況は最悪、鶴見の磯で釣りをやっているのはこの大会の選手だけである。

R3、私的には一番脈ありと思ったが
凄まじい状況で釣りにならない
1回目はあいこ、2回目で負けた・・

ツケエは殆ど毎投盗られる。何かいるんだろうが、偶に鈎掛かりしてくる魚はベラやキンギョ。後半はヤケクソで超遠投をかけるが、アテ潮で仕掛けは戻ってきて根掛かりを連発。私自身、全く釣りが出来なかった。3人とも釣果無し・・。負けたのが結果的にジャンケンであろうが何であろうが関係ない、己の不甲斐なさに激怒する。しかし、単にジャンケンでただ負けた訳でもない。今回は意図的に最初から最後まで全部『グー』を出し続けたのだ。

試合が終わると即移動!
木山選手
小林選手

第2試合は『トギレ』というステージで木山選手と前年度チャンピオンで全日本チヌ4位の小林選手の激突!これは事実上の決勝戦と言ってもいい。ここでは第1試合でチヌが1枚あがっているので期待していい。

すぐ近くでは2試合が並行していた
木山選手ヒット!!
凄い引きのようだ!

試合開始してR1は釣果無し、センターに木山選手、右手に小林選手。潮は右から左への緩い流れ。雨風は相変わらず凄まじい、我々見ている選手や審判役員は凍えている。この『トギレ』の左奥の『トギレの中』『トギレの中の横』で次々とチヌがヒットし出した。釣っている選手の中になんと濱口さんの名前があるという!ということは・・・、グレ次郎が1回戦で負けたということだ。確認したところ、濱口さんが2枚チヌを釣り、グレ次郎0、白橋選手0という結果であった。
そして、間もなく木山選手の竿がしなった!!!

粘る!これはチヌか?
遂に浮かせてきた!
まずは木山選手リード!

木山選手、やりとりにしなやかさを感じさせる。掛けてから決して慌てない、時間をかけて足場を波打ち際まで降りていき寄せていく。見逃してはいけないのが小林選手だ!木山選手がやりとりに時間をかけている最中、境界線ギリギリのポイントに凄い勢いでマキエ入れている!さすがだ!!これはきっと釣るぞ、と私は確信していた。これだけでも普通の釣り師には十分すぎる勉強になる。木山選手が見事釣り上げたのは紛れもないチヌ、しかしこの直後ステージが一気に緊迫の度合いを増すことになる!!